知恵蔵 「ハメス・ロドリゲス」の解説
ハメス・ロドリゲス
このころまでは世界的には無名のスター候補だったが、サッカー王国ブラジルで開かれた2014年FIFAワールドカップブラジル大会で、5試合連続の計6得点を挙げ、得点王に。大会で最もセンセーショナルな存在となる。この6得点のうち、ウルグアイとの決勝トーナメント1回戦で決めたボレーシュートは、国際サッカー連盟(FIFA)が発表したワールドカップブラジル大会最優秀ゴールに選出された。
エースとして母国を史上初のベスト8に導いた後、ASモナコから6年契約でスペインのレアル・マドリードへ移籍。8000万ユーロ(約109億6300万円)というクラブ史上3番目の高額移籍も話題になった。
ワールドカップブラジル大会での、ゴールに背を向けながらトラップで反転、ボールの落ち際を左足で叩き、バーすれすれに放ったゴールに象徴されるように、卓越した技術と創造性、高い得点能力が魅力で、チームに対する献身的なプレーも目立つ。予選リーグ最終戦の日本戦では後半から出場、冷静にスペースをつくプレーでゲームの流れをがらりと変え、4-1の勝利を演出した。甘い風貌で女性人気も高く、プライベートでは結婚しており1児の父。妻はコロンビア代表でゴールキーパーをつとめるダビド・オスピナ選手の妹。
(城島充 フリーライター / 2014年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報