ハリエニシダ(その他表記)Ulex europaeus; common gorse; furze

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハリエニシダ」の意味・わかりやすい解説

ハリエニシダ
Ulex europaeus; common gorse; furze

マメ科の常緑低木。南西ヨーロッパ原産で,乾燥した砂地荒れ地 (いわゆるヒース) によく生える。日本には明治の初期に渡来し,観賞用として庭園樹や生垣に用いられる。幹は高さ 0.5~1.5mでよく分枝し稜溝があり,緑色で,大小の分岐した多数のとげがある。葉は互生し,鱗片状またはとげ状をしている。春から初夏にかけて,葉腋エニシダに似た花を数個つける。花は長さ 2cm内外の蝶形花で鮮黄色または暗黄色で,秋にも開花し,次々と咲くので花期は長い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android