化学辞典 第2版 の解説
ハロゲン化アルカリ単結晶
ハロゲンカアルカリタンケッショウ
alkali halide single crystal
ハロゲン化アルカリの単結晶.可視部以外の領域で光学材料として用いられる.たとえば,LiF,NaCl,KBr,CsIがプリズムに,KBr,KIなどがレンズに加工されるほか,窓材料として多く用いられる.このほか,LiFがX線回折格子として,NaIがシンチレーターとして利用される.単結晶は,初期には天然産のものを用いていたが,近年ではブリッジマン法,結晶引上げ法によって不純物濃度数 ppb,直径30 cm で長さ30 cm 程度の大きさの単結晶が工業的につくられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報