普及版 字通 「ハン・おおおび」の読み・字形・画数・意味
19画
[字訓] おおおび
[説文解字]
[字形] 形声
声符は般(はん)。般はまるくめぐるものをいう。〔説文〕三下に「大帶なり」とあり、衣の上に用いる革帯をいう。〔礼記、内則〕に、男には革、女には糸を用いるとする。革帯をとめる帯鉤には、古代工芸の粋を示す遺品が多く残されている。馬の大帯をもいう。
[訓義]
1. おおおび、男は革帯、女は糸帯。
2. 馬のはらおび。
3. 小さい革袋。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 宇波々良於比(うははらおび)。馬の大帶なり 〔名義抄〕 ウハハラオビ・オビ・ハラオビ 〔字鏡集〕 オホオビ・ハラオビ・ムマノハラオビ・オビ・ウハハラオビ
[語系]
・般・磐buanは同声。般にめぐる、また大の意があり、大帯を、大石を磐(ばん)という。また蟠(はん)・盤も同声で、まるくまくものの意がある。その反転するものを反piuanという。
[熟語]
鑑▶・▶・組▶・帯▶・▶・▶・裂▶
[下接語]
鈎・施
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報