最新 地学事典 の解説
バイポーラーシーソーかせつ
バイポーラーシーソー仮説
Bipolar Seesaw hypothesis
グリーンランド氷床と南極氷床それぞれから掘削されたアイスコアにおいて,気泡中メタン濃度変動が両者で同時だと考えて対比すると,氷の安定酸素同位体比(気温)の千年スケール変動は両極で同調せず逆位相に近い。この現象をBroecker(1998)がBipolar seesawと名付け,北半球の亜氷期においては北大西洋域における深層水形成の鈍化による北半球大気の寒冷化が起こるとともに,南半球から北半球への熱輸送が弱まる分,南半球大気の温暖化が起こると解釈した。参考文献:W.S.Broecker(1998) Paleoceanography, Vol. 13: 119
執筆者:入野 智久・池原 研
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

