ばさり(読み)バサリ

デジタル大辞泉 「ばさり」の意味・読み・例文・類語

ばさり

[副]
広がりのあるものが落ちたりかぶさったりして立てる音を表す語。「風でテントばさりと鳴る」「開いた本がばさりと落ちる」
思い切りよく切る音や、そのさまを表す語。「大枝ばさりと切り落とす」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ばさり」の意味・読み・例文・類語

ばさり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) 広がりのあるものが落ちたり、覆いかぶさったりする音、勢いよく物を広げたり切ったりする音などやそのさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「そよと吹ばばさりと請る芭蕉哉〈習先〉」(出典:俳諧・俳諧新選(1773)三)
    2. 「後足で霜柱の崩れた奴を吾輩の頭へばさりと浴びせ掛る」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)

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