バザルトウェア(その他表記)basalt ware

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バザルトウェア」の意味・わかりやすい解説

バザルトウェア
basalt ware

無釉のストーンウェア。黒色磁器またはエジプト手などとも呼ばれ,1768年頃に J.ウェッジウッドによって初めて作られた。器面がなめらかで硬度が高く,耐酸性を有し,特にイギリスでは 19世紀以後愛用された。名称由来玄武岩 basaltによる。コーヒーポット,花器,メダル,彫像などのほか,耐酸用薬瓶などに用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内のバザルトウェアの言及

【陶磁器】より

…しかしイギリスは中世以来中部のスタッフォードを中心に窯業が盛んで,17世紀のトフト一家のスリップウェア,アストベリーJohn Astbury(1686‐1743)の白色炻器など独自のやきものが生産されていた。しかもウェッジウッドが1760年代以降土地の陶器を改良したクリーム色陶器,黒色の艶のあるバザルト・ウェア,カメオ風のジャスパー・ウェアを創出し,加えて彼は器の形成に動力を用い,絵付に転写法を採用するなど産業革命を先取りし,近代化を推し進め,大量生産によって安価な陶器を市場に送ることに成功した。
[ヨーロッパの磁器]
 16世紀後半,ポルトガル,スペインの極東進出に続いて,17世紀初めオランダは東インド会社を設立し,さまざまの東洋の文物をヨーロッパに運んだ。…

※「バザルトウェア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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