ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バスー」の意味・わかりやすい解説
バスー
Basu, Jyoti
[没]2010.1.17. コルカタ
インドの政治家。裕福な医者の家に生まれ,カルカッタ(→コルカタ)のプレジデンシー・カレッジを卒業後,イギリスに留学して弁護士資格を取得した。その一方,イギリスのマルクス主義者で政治学者のハロルド・ラスキーの影響を受け,政治に関心を向けた。1940年に帰国するとカルカッタ弁護士会に入会し,インド共産党 CPIの党員として活躍する。1947年のインド独立後,ウェストベンガル州議会議員に選出された。1964年 CPIが二派に分裂するとインド共産党マルクス主義派 CPI-M(左派共産党)を結成する。1977~2000年ウェストベンガル州の左翼戦線政権で首相を務め,工業化と土地改革を推進し,コルカタの鉄道網の整備などに尽力した。政治活動の多面性と政治指導の柔軟性には定評があり,中央政界にも影響力をもった。著書に『ジョティ・バスー講演集』Jyoti Basu Speaks(1991)。
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