ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バダフシャーン州」の意味・わかりやすい解説 バダフシャーン〔州〕バダフシャーンBadakhshān アフガニスタン北東端の州。州都ファイザーバード。北はタジキスタン,南東はパキスタン,さらに東には一部分が中国シンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区と国境を接する。州は大部分がヒンドゥークシ山脈,ないしはその北部支脈による山岳地帯で,アムダリアの源流となるコクチェ川,アベパニ川が流れる。古くはエフタル族に支配され,以後イラン系,モンゴル系,インド系の諸王朝に支配された。 1895年のイギリス=ロシア協定によって,バダフシャーン地方が現在のように分割決定した。渓谷の灌漑農業で米,コムギ,トウモロコシ,綿花を産し,丘陵ではオオムギ,豆類,ブドウなど果物を産する。羊毛,皮革のための畜産もある。なお,ラピスラズリの宝石の特産がある。面積4万 7393km2。人口約 50万。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by