バニヤー(その他表記)banyā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バニヤー」の意味・わかりやすい解説

バニヤー
banyā

インド商人カースト。サンスクリット起源の言葉。インドでは都市の商人が次第にカーストを形成して,四姓の第3位のバイシャとして,商工業実権を握り,シェートと呼ばれた有力者がカーストの秩序維持にあたった。特に有名なのはグジャラートラージャスターンのマールワーリー地方との商人カーストで,19世紀以後インド経済に大きな役割を果した。ビルラーやダルミアの二大財閥は商人カーストの出身者によってつくられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android