バヤジト1世(その他表記)Bayazit Ⅰ

改訂新版 世界大百科事典 「バヤジト1世」の意味・わかりやすい解説

バヤジト[1世]
Bayazit Ⅰ
生没年:1360-1403

オスマン帝国第4代スルタン。在位1389-1402年。行動の迅速さからイルディリム(稲妻雷帝)の異名をもつ。バルカン遠征を指揮して,ヨーロッパ諸国の騎士によって編成された反オスマンの十字軍をニコポリスの戦で撃破し(1396),ドナウ川にいたるオスマン帝国支配を確立した。1402年コンスタンティノープルを包囲したが,ティムールのアナトリア侵入を阻止するためアンカラに転戦し(アンカラの戦),大敗して捕虜となったのち死去した。オスマン帝国領土は王子たちの間で分割され,空位時代(1402-13)を迎える。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバヤジト1世の言及

【和算】より

…遠藤の没後これを三上義夫(1875‐1950)が増補訂正して《増修日本数学史》(1918)にまとめた。和算史の研究は,林鶴一(はやしつるいち)(1873‐1935),小倉金之助(1885‐1962),藤原松三郎(1881‐1946),細井淙(1901‐61)その他により続けられている。【下平 和夫】。…

※「バヤジト1世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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