バリオン音響振動(読み)バリオンオンキョウシンドウ

デジタル大辞泉 「バリオン音響振動」の意味・読み・例文・類語

バリオン‐おんきょうしんどう〔‐オンキヤウシンドウ〕【バリオン音響振動】

宇宙初期の密度揺らぎに起因する振動宇宙の晴れ上がり以前はプラズマ状態にあったバリオン光子圧力がはたらき、音波のような振動に満ちており、晴れ上がり以降、光子が自由に伝播できるようになると、その振動が止まった。宇宙背景放射に見られる温度ゆらぎや宇宙の大規模構造は、この振動の位相を反映したものと考えられ、宇宙初期の物理状態を知るうえで大きな手がかりとなる。BAO(baryon acoustic oscillation)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android