バリッラの一揆(読み)バリッラのいっき

改訂新版 世界大百科事典 「バリッラの一揆」の意味・わかりやすい解説

バリッラの一揆 (バリッラのいっき)

オーストリア継承戦争期の1746年,オーストリアに占領されていたジェノバで,占領軍追放に成功した市民反乱。言い伝えではバリッラBalillaと呼ばれる少年(本名ジョバン・バッティスタ・ペラッソ。1729-81)の投石が反乱のきっかけを与えたとされ,ここからバリッラの一揆呼称が生まれた。20世紀のイタリア・ファシズム政権はバリッラの名を勇気愛国主義シンボルとして用い,〈バリッラ全国事業団〉と名づけた青少年向けの全国団体を組織した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android