バローチー族(読み)バローチーぞく(その他表記)Baloch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バローチー族」の意味・わかりやすい解説

バローチー族
バローチーぞく
Baloch

バルーチー族 Baluchともいう。パキスタンバルチスターン地方の住民の総称であるが,特にバローチー語を話す諸民族をさすことが多い。シンド地方,イランの東部国境地域,アフガニスタン南部にも居住する。パキスタンにおける人口約 390万,イラン約 135万。居住地は間に住むバフイ族によって東西に二分され,東部はスライマニ,西部はマクラニと呼ばれ,それぞれの方言を用いている。伝統的にらくだ,牛,羊などの遊牧民であるが,定住農耕が発達している。イラン高原を源郷とするが,ミヤ・ハンザという伝説上の王を始祖とする父系氏族によって組織された社会をもち,イスラム教のスンニー派を信仰している。初期の戦争と定着の過程を歌った叙事詩が有名で,専門的な吟遊詩人がこれを広めた。ヒンドゥー教の影響により身分世襲的職業差別が行われている。バローチー語はペルシア文字を使用している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「アサーション」(assertion)とは、より良い人間関係を構築するためのコミュニケーションスキルの一つで、「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己主張のことです...

アサーションの用語解説を読む