ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 バーデンウュルテンベルク〔州〕バーデンウュルテンベルクBaden-Württemberg ドイツ南西部の州。南はライン川およびボーデン湖をはさんでスイスと,西はライン川をはさんでフランスおよびラインラントファルツ州と接し,東-北はバイエルン,ヘッセンの2州に囲まれる。州都シュツットガルト。 1952年にウュルテンベルクバーデン (アメリカ占領地区) ,ウュルテンベルクホーエンツォレルン (フランス占領地区) ,南バーデン (同上) の旧3州 (いずれも 1945年発足) が合併して成立したもの。この地区は 45年以前はバーデン,ウュルテンベルクの2州およびホーエンツォレルン家領から成っていた。ドイツ全土のうちでも特に地形変化の多い地区で,州域はおよそ次の8地区に分けられる。森と上質のワインで知られるライン上流部河谷地区,森林におおわれ湖や温泉の多い山地シュワルツワルト地区,ボーデン湖を中心に湖沼や丘陵が多く牧畜の盛んなアルペンフォールラント地区,ドナウ川北岸に連なる山脈シュウェービッシェアルプ地区,ブドウやジャガイモなどの栽培が盛んなネッカーラント地区,シュウェービッシェハルを中心とした州北部の穀倉地帯ホーエンローエ地区,ヘッセン州との境の丘陵性山地オーデンワルト地区,ライン川とネッカー川にはさまれた肥沃なクライヒガウ地区。工業はマンハイムおよびシュツットガルトを中心に発達。その他おもな都市はハイデルベルク,カルルスルーエ,フライブルクなど。州域の多く,特に南部はドイツ第1級の観光地。面積 3万5751km2。人口 1074万4921(2010推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by