バーバーイー運動(読み)バーバーイーうんどう

改訂新版 世界大百科事典 「バーバーイー運動」の意味・わかりやすい解説

バーバーイー運動 (バーバーイーうんどう)

ルーム・セルジューク朝時代,13世紀モンゴル侵入期直前のアナトリアにおいて,イスラム神秘主義教団タリーカ)の指導者ないし長老たるババの影響と誘導のもとに推進された宗教・社会運動を一般的に指す。アナトリアを一時混乱に陥れたバーバー・イスハークの反乱(1240)などもその一つの表れである。多年にわたりオスマン朝の対抗勢力となったカラマン侯国勃興も,バーバーイーBābā'ī運動の指導者でもあった始祖ヌーレ・スーフィーNūre Sūfī(スーフィーの光の意)の活動と関連する。バーバーイーの反乱は,アナトリアの政局に重大な影響を与えたのみならず,トルコ族の文化・社会形成のうえでも重要な政治運動の形式を示すものであった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバーバーイー運動の言及

【ポポー】より

…ポーポーともいう(イラスト)。バンレイシ科の温帯に適した落葉果樹。葉と花の形状はカキに似ているが,果形はアケビに類似し,果実は2~3個が短い果柄に連なって結実し,1果に約10個の種子がある。日本では,秋に黄色に熟れる。果肉はやや濃い黄色のクリーム状となり,甘みは強いが,特有の香りがある。それを異臭として好まない人もいる。熱帯域を中心に分布するバンレイシ科のなかでは,最も北部の北アメリカの温帯原産であり,ニューヨーク南部からフロリダにわたって分布するが,重要果樹ではない。…

【有毒植物】より

…花の美しいプリムラ類による皮膚炎の原因は,葉の腺毛に含まれるプリミンによるものである。パパイア,パイナップル,イチジクなどの乳液によるかぶれは,タンパク質分解酵素による刺激のためとされている。変わった作用物質としては,クワ科のイチジク,セリ科のセロリ,パセリ,ミカン科のライム,レモン,ベルガモットなどに含まれるフロクマリン類が過食や皮膚への付着によって紫外線に対する光過敏症をおこし,火傷のような症状を示すことが知られている。…

※「バーバーイー運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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