パオティン地区(読み)パオティン(その他表記)Baoding

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パオティン地区」の意味・わかりやすい解説

パオティン(保定)〔地区〕
パオティン
Baoding

中国華北地方,ホーペイ (河北) 省西部の地区。西半はタイハン (太行) 山脈,東半はホワペイ (華北) 平原で,ペキン (北京) 直轄市の南西に接する。チュオチョウ市など2市と 18県から成る。平原部はハイ (海) 河水系のターチン (大清) 河の本支流が集る低地で,東端にパイヤンティン (白洋淀) 湖がある。漢代から開発され,チュオチョウ市などの古都がある。イー (易) 県リヤンコーチョワン (梁各荘) には清の4帝をまつる西陵がある。コムギワタトウモロコシ,ナンキンマメの栽培が盛んで,水稲作付けもみられる。パイヤンティン湖付近ではアルカリ土壌の改良が大規模に進んでいる。ウシ,ヒツジ,ブタ,ニワトリ,アヒルなどを飼育。パイヤンティン湖では養魚が盛ん。ライユワン県には石綿鉱山がある。丘陵地では雑穀とクルミナツメ,ナシ,カキなどの果樹が栽培される。カオヤン (高陽) 県は伝統的な木綿織物を特産。チンコワン (京広) 鉄道が通り,道路網,水運網も発達している。人口 796万 5944 (1990) 。

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