作付け(読み)さくづけ(英語表記)cropping

  • さくつけ
  • 作付け cropping

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

耕地に作物を植付けること。連作すると次第に病虫害が多く発生し,生育も不良となって,収量は減少し,品質も劣ってくる (水稲の場合は例外) 。こうした状態になったらその作物の作付けを中止し,ほかの作物を作付けする。これを計画的に行うために養分の関係,病虫害の点について作物相互の影響を研究し,労力分配,市場状況などを考慮して最適な作付け順序をつくることが必要である。

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デジタル大辞泉の解説

[名](スル)《「さくつけ」とも》田畑に作物を植えつけること。「稲を作付けする」「作付け面積」

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世界大百科事典 第2版の解説

田や農作物を植え付けて栽培すること。作付けは土地を利用して作物を生産する農業の出発点である。農家は自分の経営する耕地に,いかなる種類の作物を,いかなる順序と様式(単作間作混作など)で作付けるかを,耕地面積働き手の数,生産物の価格などの諸条件をも考慮に入れて決定する。こうして決められた土地利用の体系を〈作付け体系〉という。一般に作付け体系は,経済的に有利な作物を基幹として,地力維持・危険分散などを考慮して,それを補完する作物を組み合わせて構成される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

耕地に作物を植え付けること。種子を直接耕地に播(ま)き付ける場合と、苗床などほかの場所で育てた苗を植え付ける場合とがある。同じ耕地に毎年同じ作物を作付けすることを連作、数種の作物を一定の順序で周期的に作付けすることを輪作とよぶ。また、耕地に1年間に1回だけ作付けすることを一毛作、水稲のあとにムギを播くように異なった作物を2回作付けすることを二毛作という。同一作物を1年に2回作付けする場合は二期作とよぶ。

 作付けの様式は、原始的には数年の作付け後に放棄して他の土地を開墾して作付ける代田法が行われ、やがて永続的な作付けに変わった。この場合、大部分に穀物を作付けるものを主穀(しゅこく)式、三分してその一つを休閑し、これを順繰りに交替する三圃(さんぽ)式などが行われ、休閑地に牧草を入れる改良三圃式へと発展した。やがて穀物作と禾穀(かこく)物以外の作物とを交替に1年おきに作付ける輪栽式が18世紀にイギリスに生まれた。以来さまざまな作付け様式がとられるが、市場を対象とした都市近郊園芸地帯などでは自由式(随意作)がとられている。

[星川清親]

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