ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 パックス・ルッソ・アメリカーナPax Russo-Americana 第2次世界大戦後,ソ連とアメリカのもとで続いた世界平和。ラテン語。アメリカの核独占のもとで,その軍事力によって保たれた平和をパックス・アメリカーナといい,アメリカの核独占が破れて,米ソ間に核兵器の均衡による共存関係が形成され,保たれた平和をパックス・ルッソ・アメリカーナという。米ソ両ブロック間の恐怖の均衡を維持するため,両ブロック内の米ソ以外の国はすべて米ソの強力なコントロールに甘んぜざるをえず,核の独占をはじめとする優越的な地位を守るために,米ソ両大国は対立しながら結託し,世界の平和は両大国の動向いかんに左右されるように思われた。語源はパックス・ロマーナにある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by