パッグミル(読み)ぱっぐみる(その他表記)pug-mill

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パッグミル」の意味・わかりやすい解説

パッグミル
ぱっぐみる
pug-mill

坏土(はいど)(セラミック製品をつくるための粉体または混合物)調整の最終段階で使用する捏和機(ねっかき)で、円筒内部羽根が軸の周りに渦状についていて、これで坏土を練り合わせながら口型から押し出す。土練機ともいう。大部分のパッグミルは混合機というよりはむしろ混合された坏土を緻密(ちみつ)にするように設計されているので、パッグミルに入れる前に坏土はよく混合しておかなければならない。

 坏土の混練にクネットマシンKnetmaschineも使用されているが、これは菊もみを機械化するためにドイツで発明されたものである。英語ではウェッジングテーブルwedging tableと称している。現在ではほとんど使われなくなり、かわって真空パッグミルde-airing pug-millが用いられている。

[素木洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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