パラクリスタル

最新 地学事典 「パラクリスタル」の解説

パラクリスタル

paracrystal

乱れた格子をもつ結晶の一つの理想型としてR.Hosemannにより提出された。結晶格子が三つの基本ベクトルa, b, cからつくられるとき,これらの格子ベクトルが独立な統計分布Pa(),Pb(),Pc()に従って変動することにより格子に乱れを生じた結晶。パラクリスタルの仮説は一般の不完全結晶には成り立たないが,繊維状結晶など高分子結晶にはかなり理想的パラクリスタルに近いものがある。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

化学辞典 第2版 「パラクリスタル」の解説

パラクリスタル
パラクリスタル
para-crystal

高分子結晶では,分子鎖の末端や,結晶表面の分子鎖折りたたみなどの構造欠陥となる不規則な部分を多く含み,結晶の格子構造が大きく乱れ,三次元的に理想的な構造を示さない.このような構造では,距離が離れるに従い周期性をもつ構造(結晶)が失われていき,R. Hosemannによってパラクリスタルと命名された.高分子物質は半結晶性であり,結晶相のほかに非晶相を含み,X線回折では連続的な散漫散乱が観測され,この原因として非晶相からの散乱のほかにパラクリスタルからの寄与も無視できない.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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