改訂新版 世界大百科事典 「パラミオシン」の意味・わかりやすい解説 パラミオシンparamyosin 軟体動物などの無脊椎動物の筋肉の構造タンパク質。二枚貝の閉殻筋などは大きな力を長時間発生しながら疲労せずに短縮状態を保つ能力をもっているが,これらの筋肉ではパラミオシン含量が高く,50%に達するものがある。長さ133nm,直径2nmの細長い,分子量約22万の棒状分子。大部分がα-らせん構造の2本の同一ポリペプチド鎖から成る。規則正しい棒状会合体を形成し,そのまわりにミオシンを結合して筋肉の太いフィラメントを構築する。執筆者:宝谷 紘一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by