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地形 じぎょうfoundation

翻訳|foundation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地形
じぎょう
foundation

(1) 構造物の基礎と地盤との接点における工事のことで,砂地形,砂利地形,くり石地形など工事に使用する材料を地形の名称にしている。一般的には砂,砂利,割ぐり石 (砕石) などの材料が使われ,それらをランマーやローラーで地盤表面より締固め,厚みや締固めの程度などを所定のものに確保するために行う。また,建物の荷重を支持するための杭の工事を杭地形と呼ぶ場合がある。 (2) 地突きともいわれる。建物を建てるにあたって柱または床束を受ける磁石を載せる割栗石または松木を,蛸 (たこ) または杵で固める作業。 (3) 古代において都市や建物を建設する際の土地の形や土質および地租上の特性をさす。

地形
ちけい
topography; landform

地表面の形態。海面上にある陸上地形と海面下にある海底地形に分けられる。地形にはその営力によって,地殻運動火山活動など内作用によって生じる構造地形 (変動地形) と風化や浸食などの外作用によって生じる浸食地形とがある。前者には褶曲山脈地塊山地,火山などが含まれ,後者には河谷,氷食谷準平原などが含まれる。扇状地三角州などの堆積地形も外作用によってつくられる地形である。外作用の結果生じる地形を小地形ということもある。これに対して大規模な地殻運動の結果生じる地形を大地形と呼ぶ。大地形には世界の大山脈,高原,平原のほか,海溝など大規模な海底地形も含まれる。小地形はそれを形成する作用によって,河食地形,氷食地形,乾燥地形 (風食地形) ,海食地形,カルスト地形などに分類される。 W.デービスは地形は種々雑多であり複雑であるが,その発達変化には一定の法則性があるとし,原地形から次地形 (幼年期壮年期,老年期) を経て終地形 (準平原) となるという浸食 (地形) 輪廻説を考えた。また W.ペンクは内作用と外作用は同時に働き,それらの力の強さが変化して種々の地形が形成されるとした。

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デジタル大辞泉の解説

じ‐がた〔ヂ‐〕【地形】

じぎょう(地形)

じ‐ぎょう〔ヂギヤウ〕【地形】

(「地業」とも書く)建築を始める前に、地面をならし固めること。また、その工事。地固め。
(「地業」とも書く)建築物の基礎の構造。
土地のようす。地勢。
「堀河院は―のいといみじきなり」〈大鏡・基経〉

じ‐なり〔ヂ‐〕【地形】

土地の形状。ちけい。
「短冊形に長めな―だ」〈左千夫・春の潮〉

ち‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【地形】

じぎょう(地形)

ち‐けい【地形】

地表の高低起伏の形態。「カルスト地形

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百科事典マイペディアの解説

地形【ちけい】

地表の凹凸(起伏)や形態。形態的には平野,台地,丘陵山地,山脈,谷などに分け,また,規模からみて大地形,小地形,微地形に分ける。大地形は,大陸台地楯状地褶曲(しゅうきょく)山脈などがあり,地質構造と密接な関係がある。

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不動産用語辞典の解説

地形

土地の平面的な形状、簡単に言えば土地のかたちのことを「地形」といいます。
傾斜や起伏などの形状も含まれます。地形は、一般に正方形均整な形をしている方が良いとされ、地形が整形か不整形かは、価格決定の大きな要素となります。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちけい【地形】

地球表面の形態をいう。地形学geomorphology(〈土地の形態学〉の意)は,海面上の土地すなわち陸地の形を研究対象として扱ってきたが,最近は海底の地形の知識が増してきたため,これらを含めて対象とせざるをえない状況にある。月や火星,金星など固体の表面をもつ天体の地形の細部が,人工衛星探査の結果知られるにつれて,地形学の知識により,これらについても適当な解釈が試みられるようになった。
[地形の規模]
 地形の把握は観察や生活体験から得られるのが普通であるが,広く客観的にみるには各種縮尺の地形図,宇宙画像,空中写真等が必要となる。

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大辞林 第三版の解説

じがた【地形】

じなり【地形】

土地の形状。地勢。ちけい。

ちぎょう【地形】

高低など、土地のありさま。ちけい。 「堀川院は-のいといみじき也/大鏡 基経」 → じぎょう

ちけい【地形】

地表の形態。高低・起伏などのありさま。海水面上の陸上地形、海水面下の海底地形に大別する。地貌。 「築城に適した-」 「複雑な-を示す」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地形
ちけい

地球の気圏や水圏とリソスフェア(岩石圏)との境界である地殻表面の起伏形態。地殻表面には高度8848メートルのエベレスト山から、水深1万0920メートルに達するチャレンジャー海淵(かいえん)まであり、その高度差は約2万メートルに及ぶ。このうち海水面上に出ている地形を陸上地形、海水面下にある地形を海底地形という。
 地形の生成には、一括して組織とよばれる岩石の性質や地質構造のほか、地形プロセスとよばれる地殻表面に作用する営力や重力による地形の発達過程、また地域的にも時代的にも変化する地形プロセスが関与する時間、あるいは地形の発達段階を示す階梯(かいてい)などが関係し、これらが地形を支配する地形因子とされている。この地形営力のうち、地表面に凹凸を生ずる地盤運動や火山活動のように、地球の内部に力の根源をもつものは、内力とよばれ、岩屑(がんせつ)などを運搬する流水、地下水、波浪、潮流、風、氷河などのように太陽エネルギーを根源とする動的営力は外力または侵食営力とよばれる。重力は地殻表面物質を下方へ移動させる指向力にすぎないので、営力とは区別される。地すべり、岩屑雪崩(なだれ)、土壌匍行(ほこう)などのように、重力による下方への集団的物質移動をマスムーブメントmass movementという。
 地形の幾何学的特徴を示す高度、起伏、勾配(こうばい)、斜面、規模、配置などを地形要素とよぶ。地形の研究は、地形を地形要素の集合としてとらえ、それを地形因子の関数とみて発生論的に分析し、地形の成因、形成機構、発達過程などを考察する。
 地形学では地形要素に基づく自然発生的な山地、高原、丘陵、台地、平野などの経験的分類による日常用語よりも、地形因子に基づく断層山地、火山地、老年山地、第三紀丘陵、侵食台地、洪積台地、沖積平野などの成因的分類による地形用語が使用される。[壽圓晋吾]

地形の分類

地殻運動や火山活動などの内作用によって形成された地形を大地形または構造地形という。火山地形、褶曲(しゅうきょく)地形、断層地形などがこれにあたる。しかし構造地形の語は、岩石の削剥(さくはく)や侵食に対する抵抗性の違いに由来して形成された、地質構造を反映する侵食地形を含むので、これを区別するために、地殻運動によって一次的につくられた地形を変動地形とよび、地質構造を反映する侵食地形を組織地形とよんでいる。断層運動による断層崖(がい)、山の尾根や谷の横ずれ、地塁、地溝などや、褶曲運動による背斜山稜(はいしゃさんりょう)や向斜谷、曲動による曲隆山地(地殻が穏やかに上方にたわむ曲隆運動によりできた山地)や曲隆盆地などは変動地形の例である。ケスタ、ホッグバック(45度以上の急傾斜の硬軟互層からなる単斜構造の地域に発達した、横断面形にみる両斜面の傾斜がほぼ等しい同斜山稜)、組織段丘、メサ、ビュート、背斜谷、向斜山稜、同斜山稜などは、組織地形の例である。
 風化、マスムーブメント、侵食、堆積(たいせき)などの作用を外作用といい、外作用で形成された地形を小地形または侵食地形という。この場合の侵食地形には堆積による地形もこれに含まれる。侵食地形のなかで、とくに河川の作用によって生ずる地形を河食地形または河谷地形とよぶ。波の作用によって生ずる地形を波食地形または海岸地形という。氷河の作用により生ずる地形を氷河地形、風の作用の卓越する乾燥地域に発達する地形を乾燥地形または風食地形とよぶ。また、地下水の溶食が卓越する石灰岩地域に発達する地形をカルスト地形または溶食地形という。地すべり、崖(がけ)崩れ、岩屑雪崩、土石流、土壌匍行などはマスムーブメントによる代表的な地形である。
 単一の優勢な地形プロセスのつくった地形を単純地形、二つまたはそれ以上の地形プロセスが発達に重要な役割を果たしている地形を複合地形という。ただ1回の侵食輪廻(りんね)(地形輪廻)の間に形成された地形を単輪廻地形、2回またはそれ以上の侵食輪廻の間に形成された地形を多輪廻地形という。過去の地質時代に形成され、その後なんらかの被覆物の下に埋まり、さらに最近の地質時代に被覆物を除去されて露出した地形を復活地形あるいは発掘地形という。過去(前輪廻)の地形の遺物を遺物地形といい、とくに現在とは異なる気候条件のもとで、現在はもはや働いていない地形営力によって発達した地形の遺物をさすことが多い。堆積物の下に埋もれていた地形を化石地形という。これには、埋没地形をさす場合と、それが侵食によって掘り出され、埋もれる前とほぼ同じ地形が地表に現れたもの、すなわち発掘地形をさす場合とがある。
 地形の規模からみて、全体としての固体地球の形、大陸の形、海洋盆の形などを第一オーダー(序列)の地形、平原、高原(台地)、山脈、海溝などを第二オーダーの地形、谷、尾根、岸、峰、流域、扇状地などを第三オーダーの地形ということもある。また5万分の1や2万5000分の1の地形図では、明確に表現されない微高地や微低地を微地形とよぶ。[壽圓晋吾]
『吉川虎雄著『新編日本地形論』(1973・東京大学出版会) ▽村山磐著『火山の活動と地形 東北の火山を中心として』(1973・大明堂) ▽高山茂美著『河川地形』(1974・共立出版) ▽金子史朗著『地形をさぐる』(1976・古今書院) ▽ヘルベルト・ウィルヘルミー著、谷岡武雄・北野善憲訳『地形学』全2巻(1978、79・地人書房) ▽J・ビューデル著、平川一臣訳『気候地形学』(1985・古今書院) ▽熊木洋太ほか編著『技術者のための地形学入門』(1995・山海堂) ▽リチャード・J・チョーレー著、大内俊二訳『現代地形学』(1995・古今書院) ▽ニール・モリス著、江川多喜雄訳『世界の地理トップ10 いろいろな地形・さまざまなくらし』全8冊(1999・鈴木出版) ▽太田陽子著『変動地形を探る』全2冊(1999・古今書院) ▽東郷正美著『微小地形による活断層判読』(2000・古今書院) ▽米倉伸之・貝塚爽平・野上道雄・鎮西清高編『日本の地形1 総説』(2001・東京大学出版会) ▽植村善博著『比較変動地形論――プレート境界域の地形と第四紀地殻変動』(2001・古今書院) ▽全国地質調査業協会連合会編『日本の地形・地質――安全な国土のマネジメントのために』(2001・鹿島出版会) ▽池田宏著『地形を見る目』(2001・古今書院) ▽小泉武栄・青木賢人編『日本の地形レッドデータブック第2集 保存すべき地形』(2002・古今書院) ▽貝塚爽平著『日本の地形 特質と由来』(岩波新書)』

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