知恵蔵mini の解説 パレスチナイロワケガエル イスラエル北部のフーラ渓谷に生息するカエルの1種。夜行性で、体長は8センチ程度。黄土色の背中にはさび色のまだら模様、黒色の腹には白い斑点がある。同地のフーラ湖が干上がった1955年以降、生きている個体が目撃されなかったため、96年、国際自然保護連合(IUCN)により公式に絶滅が宣言された。しかし、2011年にフーラ渓谷で再発見され、13年までに14匹の生きた個体を確認。IUCNのレッドリスト2012年版で絶滅危惧IA類(近絶滅種)に分類された。研究により、数百万年以上同じ形態を保ち、近縁種がほとんど、あるいはまったく現存しない「生きた化石」とされるラトニア属のカエルであることが判明した。 (2013-6-10) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by