岩石学辞典 「パーアルカリ型」の解説 パーアルカリ型 以前には准長石が多い一連の岩石のことであったが,その後シャンドによる岩石の分類では,Al2O3<(Na2O+K2O)の場合をパーアルカリ型と呼んだ.この型の岩石にはアルカリ(一般にNa)が多く含まれ,長石や准長石が形成されてもなお過剰のアルカリが存在する.このアルカリ成分がFe, Ti, などと共に結合したNa-輝石やNa-角閃石,Ti-珪酸塩鉱物などを形成する.その例にはエジル輝石,リーベック閃石,アルベソン閃石,エニグマタイト,ユーディアライト,などの鉱物がある.これらの鉱物はこれ以外の条件では火成岩にはほとんど産出しない.[Winchell : 1913, Shand : 1949]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報