ヒドコットマナーガーデン(読み)ヒドコットマナーガーデン(その他表記)Hidcote Manor Garden

世界の観光地名がわかる事典 の解説

ヒドコットマナーガーデン【ヒドコットマナーガーデン】
Hidcote Manor Garden

イギリスのイングランド中部のストラトフォードアポンエイヴォン(Stratford-upon-Avon)からバスで30分ほど、丘陵(きゅうりょう)地帯コッツウォルズ(Cotswolds)地方北端の小さな村チッピングカムデン(Chipping Campden)の北約8km、車で20分ほどの場所にある、イギリスを代表する庭園の一つ。17世紀のマナーハウスを中心に広がる1万6000坪の面積を持つ広大な庭園で、ナショナルトラストが管理している。アメリカの詩人・園芸家のローレンスジョンストン(Lawrence Johnstone)が、1907年から30年あまりの歳月をかけてつくり上げた。イングランド南部ケント州のシシングハーストキャッスルの庭園(Sissinghurst Castle Garden)とともに、代表的なイギリス庭園の一つとして知られている。壁や生垣によって区分された、独自のテーマを持ったルーム(Rooms)と呼ばれるさまざまな庭により構成されている。一年を通じて、さまざまな植物を楽しめる。この庭園は、シシングハースト庭園をつくったハロルド・ニコルソンとヴィタサックル・ウエストが最も愛した庭園といわれ、シシングハースト庭園に大きな影響を与えたといわれる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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