ヒミル(その他表記)Hymir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒミル」の意味・わかりやすい解説

ヒミル
Hymir

北欧神話巨人アスガルズの戦いの神チルの父親。神々が飲むだけの酒を一度に入れられるような8つの大きな釜をもっていたので,大酒飲みのトルがチルとともにこれを奪いに来る。ヒミルは乱暴で,彼が釜の陰にいるトルとチルのほうをにらみつけると,その目つきの鋭さで柱も梁も裂け,梁の上の釜はすべて床に落ち,いちばんじょうぶなのが1つだけ砕けずに残ったという。ヒミルはトルの力をいろいろとためすが,トルは強く,どんな難題も解決し,ついに彼の大切な釜を持上げて帰ってしまった。ヒミルは大勢の巨人を連れて追うが,トルは槌をその群れのまんなかに投込み,一撃で巨人たちをやっつけてしまったという。

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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