難題(読み)ナンダイ

デジタル大辞泉 「難題」の意味・読み・例文・類語

なん‐だい【難題】

詩歌文章を作るのにむずかしい題。
解決のむずかしい問題難問。「軍縮という難題に取り組む」
無理な要求。無理な言いがかり。「難題をふっかける」「無理難題
[類語](2難しい難い困難至難難航難渋お手上げ難問難事難関関門狭き門登竜門懸案/(3言い掛かり因縁いちゃもん難癖無理難題問題

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「難題」の意味・読み・例文・類語

なん‐だい【難題】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 作るのにむずかしい詩歌や文章の題。
    1. [初出の実例]「くせ題などをばちと読み口なれて後、今はと覚えむ時又よみならふべく候。難題などを手がけもせずしては、叶ふべからず」(出典:毎月抄(1219))
    2. [その他の文献]〔後村題跋‐一〕
  3. 解決が容易でないこと。処理が困難な事柄。また、むずかしい問題・課題。
    1. [初出の実例]「大将の闕ありしに、只今さして成るべき仁もなかりしにて、拝任は難題なりけるを」(出典:五代帝王物語(1302‐27頃)御深草)
  4. ( ━する ) 無理ないいがかりをつけること。無理な注文をすること。また、そのいいがかりや注文。
    1. [初出の実例]「これはおもひもよらぬ難題(ナンダイ)、すこしも身に覚なき事なり」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)五)

難題の語誌

和歌の題詠、ことに結題などの複雑な題に対して歌論で用いられていたものが転じて一般に解決処理が難しい問題、さらには解決不可能な言い掛かりの意味に用いられるようになった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「難題」の読み・字形・画数・意味

【難題】なんだい

困難な問題。

字通「難」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android