ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(その他表記)Human Frontier Science Program

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム
Human Frontier Science Program

日本が提唱している大型国際基礎研究構想で,1989年に正式発足した。生体の持つ優れた機能を探求し,その成果を将来の技術として体系化することを目的としている。日本の科学技術は,(1) 創造性のある日本独自の科学技術の確立,(2) 閉鎖から国際化へ,(3) 人間性とのマッチング,といった課題に直面しているが,これらの課題の解決を基本的な目標として計画された。研究助成の対象となる重点研究領域としては,(1) 知覚認知機能,(2) 運動・行動抑制,(3) 記憶・学習,(4) 思考・言語機能,また生体機能解明のための分子論的アプローチとして,(1) 遺伝情報発現機能,(2) 形態形成機能,(3) 分子認識・応答機能,(4) エネルギー変換機能,以上8テーマが決まっているが,必要に応じて科学者で作る財団理事会で見直しを行なう。

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