ヒューレット・パッカード(英語表記)Hewlett-Packard Company

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヒューレット・パッカード
Hewlett-Packard Company

アメリカ合衆国のコンピュータ関連メーカー。1939年,スタンフォード大学電気工学を学んだウィリアム・R.ヒューレットとデービッド・パッカードが,カリフォルニア州パロアルトにあるガレージで発振器メーカーとして創業した(→シリコンバレー)。創業以来軍需と結びついて発展を続けたが,1960年代後半から脱軍需依存をはかり,マイクロ波機器,コンピュータ,医療機器分野へ進出して多角化をはかった。1989年にユニックス UNIXワークステーションを製造するアポロ・コンピュータを買収。日本では 1963年,横河電機と資本提携して日本ヒューレット・パッカードが設立された(1999提携解消)。HPシリーズに代表されるコンピュータ製品を主力に,ソフトウェアプログラミングやネットワークサービスなどのサービス事業,プリンタなどの周辺機器,各種計測器・分析機器など幅広く扱ったが 1999年企業分割を発表,ヒューレット・パッカードと各種計測器部門のアジレント・テクノロジーに分割された。2002年コンパック・コンピュータ,2010年 PDA(→電子手帳)メーカーのパームを買収した。

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百科事典マイペディア の解説

ヒューレット・パッカード[会社]【ヒューレットパッカード】

世界2位の米国のコンピューターメーカー。略称HP。スタンフォード大学の同級生だったウィリアム・ヒューレットデビッド・パッカードが1939年に創業。当初はオーディオ発振器などの製造販売を手がけ,その後計測器事業などで業容を拡大した。1963年横河電機との合弁会社横河・ヒューレット・パッカードを設立してアジア市場に進出。1960年代半ばからコンピューター事業に取り組み,1968年に世界初の卓上関数計算機を発売した。以後コンピューターおよび周辺機器事業へのシフトを進め,2000年に計測器事業を手掛けるアジレント・テクノロジーを売却,一方で2002年にパソコン大手の米国コンパック・コンピューターを買収した。世界のパソコン市場で米国デル・コンピューターと激しい首位争いを演じている。同社発祥の地であるカリフォルニア州パロアルト市のガレージは〈シリコン・バレー発祥の地〉として同州の歴史的建造物に指定されている。本社米国カリフォルニア州。2011年10月期売上高1272億4500万ドル。

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ヒューレットパッカード

「Hewlett-Packard」のページをご覧ください。

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