日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビーチャと学校友だち」の意味・わかりやすい解説
ビーチャと学校友だち
びーちゃとがっこうともだち
Витя Малеев в школе и дома/Vitya Maleev v shkole i doma
ロシアの児童文学作家ノーソフの学校物語。1951年刊。原題は『学校と家庭でのビーチャ・マレーエフ』。小学4年のビーチャは算数が苦手、仲よしのシーシキンは国語が苦手。二人とも意志が弱く勉強をしないため、クラスで問題にされる。初め二人はなれあいで切り抜けてきたが、その誤りを悟ってまともな努力で立ち直るという教訓的な筋だが、明るい笑いを誘う事件の連続でつづられていて、多くの読者を得ている。1951年度スターリン賞を受けた。
[内田莉莎子]
『福井研介訳『ヴィーチャと学校友だち』(岩波少年文庫)』