ピケヌム(英語表記)Picenum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピケヌム」の意味・わかりやすい解説

ピケヌム
Picenum

古代イタリア半島中央部東岸の地方。現アンコナとサングロ川の間に位置する。北はノビラリア,南はベルモンテ付近を中心に発展,ここに居住するピケヌム人は前7世紀頃にはギリシアとの通商も行なっていた。芸術的にはすぐれていないが,好戦的な鉄器時代人の埋葬の跡や,東方との交渉をうかがわせる琥珀製品などが見つかっている。前 268年ローマに征服された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android