ピンチョウ鉄道(読み)ピンチョウてつどう(その他表記)Binzhou xian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピンチョウ鉄道」の意味・わかりやすい解説

ピンチョウ(浜洲)鉄道
ピンチョウてつどう
Binzhou xian

中国北東部,ヘイロンチヤン (黒竜江) 省のハルビン (哈爾浜) 市から,内モンゴル (蒙古) 自治区にあるロシアとの国境の町マンチョウリー (満洲里) 市にいたる鉄道路線。全長 935km。 19世紀末にロシアが敷設した東支鉄道の一部で,日本の支配期には南満州鉄道株式会社が経営にあたった。ソンネン (松嫩) 平原からターシンアンリン (大興安嶺) 山脈を越えて内モンゴル高原の東部にいたっており,沿線には重工業都市のハルビン市,チチハル (斉斉哈爾) 市,石油コンビナートのあるターチン (大慶) 市,林業都市のヤクシ (牙克石) 市,牧畜地域の中心都市であるハイラル (海拉爾) 市,マンチョウリー市などの重要都市がある。ロシア側の国境の町ザバイカリスクにはシベリア鉄道が通じており,ペキン (北京) -モスクワ国際鉄道の一部となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む