ファジー工学(読み)ふぁじーこうがく(その他表記)fuzzy engineering

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファジー工学」の意味・わかりやすい解説

ファジー工学
ふぁじーこうがく
fuzzy engineering

ぼやけた(fuzzy)集合を取り扱い、人間の思考のあいまいさに枠組みを与えて推論、処理をする学問、技術。ファジー集合では、要素を1と0というようには明確にくぎらず、要素の度合いがたえず変動する対象を取り扱う(メンバーシップ関数)。1980年、セメントキルン制御装置で初めて実用化された。その後、地下鉄、自動車の運転制御、海底浚探(しゅんたん)船、トンネル掘削装置、ごみ焼却装置の制御など産業応用事例は数百件と多く、民生用電気機器にも広く使われている。制御応用のほかエキスパートシステムや画像認識への適用も試みられており、ファジーコンピュータも開発されている。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む