ファジー工学(読み)ふぁじーこうがく(その他表記)fuzzy engineering

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファジー工学」の意味・わかりやすい解説

ファジー工学
ふぁじーこうがく
fuzzy engineering

ぼやけた(fuzzy)集合を取り扱い、人間の思考のあいまいさに枠組みを与えて推論、処理をする学問、技術。ファジー集合では、要素を1と0というようには明確にくぎらず、要素の度合いがたえず変動する対象を取り扱う(メンバーシップ関数)。1980年、セメントキルン制御装置で初めて実用化された。その後、地下鉄、自動車の運転制御、海底浚探(しゅんたん)船、トンネル掘削装置、ごみ焼却装置の制御など産業応用事例は数百件と多く、民生用電気機器にも広く使われている。制御応用のほかエキスパートシステムや画像認識への適用も試みられており、ファジーコンピュータも開発されている。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む