ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィッシャー法」の意味・わかりやすい解説
フィッシャー法
フィッシャーほう
Fisher Act
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…求電子試薬は一般に3位で反応し,3位がふさがっていると2位に置換基が入る。アルデヒド,ケトン,またはケトン酸のフェニルヒドラゾンを塩化亜鉛,塩化銅(II)などを縮合剤として閉環させるフィッシャー法で合成する。誘導体は天然に多く存在し,代表的なものとしてはトリプトファン(必須アミノ酸),3‐インドリル酢酸(ヘテロオーキシンともいい,植物生長ホルモンの一つ),インジゴ(染料)などがあり,医薬品として重要なストリキニーネ,レセルピン(トランキライザー)にも含まれる。…
…とくに,油脂や蠟を水酸化アルカリで加水分解しセッケンにする反応をケン(鹼)化という。
[製法]
カルボン酸エステルの製法としては,(1)硫酸や塩化水素の触媒下にカルボン酸とアルコールまたはフェノールを縮合させる方法(フィッシャー法)や,カルボン酸とアルコールの混合物を300℃に加熱した酸化トリウムThO2触媒上を通過させる方法は工業的にも用いられ,最も一般的であるが,ほかにも実験室で用いられる方法としては下記のものがよく知られている。(2)酸塩化物または酸無水物にアルコールを作用させる。…
…
[石炭の間接液化]
石炭をひとまずガス化して一酸化炭素と水素からなる合成ガスに変換したのち,触媒上で反応を行わせて,炭化水素油を合成する方法である。1920年代の初期にドイツのF.フィッシャーとH.トロプシュによってこの原理が発見されたのでフィッシャー=トロプシュ法(F‐T法)あるいは単にフィッシャー法と呼ばれる(フィッシャー合成)。この方法は現在も南アフリカ共和国のサゾール社で工業的規模において実施されているが,生産される液体燃料は主としてパラフィン炭化水素で,ディーゼル軽油としては好適であるが,ガソリン留分はそのままではオクタン価が低い欠点がある。…
…潰瘍性大腸炎では,よい病変像を明確に描写することが多い。(3)二重造影法 フィッシャー法(1923)は,充盈法の後に注入した造影剤を排出させて粘膜像を撮影し,のちに空気を送入して二重造影を行う方法である。ブラウン法(1961)およびその変法は,鎮痙剤を与えたのちに少量の造影剤を注入し,その後に空気を送入して二重造影像を得る方法である。…
…23年トロプシュHans Tropsch(1889‐1935)とともに,一酸化炭素と水素とから常圧の下で炭化水素を合成する,いわゆるフィッシャー・トロプシュ合成法に成功し,26年にこれを発表した。この合成法は〈フィッシャー法〉とも呼ばれ,とくに,第2次大戦前後にドイツ,日本,フランスなどで工業化され,人造石油工業の一環として石炭からの液体燃料の製造に重要な役割を果たした。主著に《石炭学論文集成》全12巻(1915‐36)がある。…
※「フィッシャー法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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