フエゴ島民(読み)フエゴとうみん(その他表記)Fuegian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フエゴ島民」の意味・わかりやすい解説

フエゴ島民
フエゴとうみん
Fuegian

南アメリカ,チリ南端のフエゴ島に住む先住民総称狩猟採集民で,かつては移動生活を送っていた。内陸狩猟を行なうオナ族沿岸に住んで漁業生業とするヤーガン族などがいる。樹皮製のカヌーを用い,訓練したイヌによって魚を駆りたてて漁をする。

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世界大百科事典(旧版)内のフエゴ島民の言及

【フエゴ[島]】より

…ウスワイアが代表的港で大西洋と太平洋を結び,南極航行への基地ともなっている。【今井 圭子】
[フエゴ島民]
 フエゴ島に居住していた原住民を総称してフエゴ島民といい,ヤーガン,アラカルフ,オナOnaの3部族があった。いずれも採集狩猟民であるが,前2者は海岸部に居住し,食料を主として海藻,貝類,魚類,海獣に依存し,樹皮製のカヌーを利用したので,カヌー・インディオとも呼ばれる。…

※「フエゴ島民」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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