フェストゥス(その他表記)Sextus Pompeius Festus

改訂新版 世界大百科事典 「フェストゥス」の意味・わかりやすい解説

フェストゥス
Sextus Pompeius Festus

2世紀後半のローマの文法家。生没年不詳。フェストゥスの名が今に伝わる理由は,彼よりおよそ200年前のアウグストゥス帝の時代に活躍した著名な文法家で,帝の孫たちの家庭教師もつとめたフラックスVerrius Flaccusが著したラテン語辞典《語の意味について》を要約,編纂したことによっている。しかし,彼自身が書き加えた項目はまれにしか見られない。フェストゥスの編纂した《語の意味について》は記載語をアルファベット順に並べてあり,20巻にまとめられていたが,現存するのは第12巻以降のみである。この辞典は,8世紀にディアコヌスPaulus Diaconusがフェストゥス版をさらに8巻に要約しており,古代においてすでに広く利用されていたことを示している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 平田

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む