要約(読み)ヨウヤク

デジタル大辞泉 「要約」の意味・読み・例文・類語

よう‐やく〔エウ‐〕【要約】

[名](スル)
文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。「読んだ本の内容要約して話す」
約束を結ぶこと。また、約束。
「こう云う余所行よそゆき感情不断に維持するにはどれだけの―がいるか」〈鴎外
[類語]要旨大意摘要レジュメダイジェスト梗概論旨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「要約」の意味・読み・例文・類語

よう‐やくエウ‥【要約】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 約束を結ぶこと。契約すること。
    1. [初出の実例]「相要は要約して約束する心ぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一二)
    2. [その他の文献]〔史記‐蘇秦伝〕
  3. ( ━する ) 文章などの大意をとりまとめること。また、そのまとめたもの。主要な内容。要旨。
    1. [初出の実例]「此『或問』の首に論ぜる所、聖学相伝の要約也」(出典:大学垂加先生講義(1679))
    2. 「君たちの言っていることを要約すれば」(出典:棒(1955)〈安部公房〉)
    3. [その他の文献]〔近思録‐致知〕
  4. 条件。
    1. [初出の実例]「その学術の新しい田地を開墾して行くには、まだ種々の要約(エウヤク)の闕けてゐる国に帰るのは残惜しい」(出典妄想(1911)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「要約」の読み・字形・画数・意味

【要約】よう(えう)やく

要旨をまとめる。〔近思録、三〕伊川(程頤)曰く、學先づ須(すべか)らく(論)語・孟(子)を讀むべし。語・孟を窮め得ば、自(おのづか)らの處らんと。

字通「要」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android