要約(読み)ようやく

精選版 日本国語大辞典 「要約」の意味・読み・例文・類語

よう‐やく エウ‥【要約】

〘名〙
① (━する) 約束を結ぶこと。契約すること。
※古活字本毛詩抄(17C前)一二「相要は要約して約束する心ぞ」 〔史記‐蘇秦伝〕
② (━する) 文章などの大意をとりまとめること。また、そのまとめたもの。主要な内容要旨
※大学垂加先生講義(1679)「此『或問』の首に論ぜる所、聖学相伝の要約也」
※棒(1955)〈安部公房〉「君たちの言っていることを要約すれば」 〔近思録致知
条件
妄想(1911)〈森鴎外〉「その学術の新しい田地を開墾して行くには、まだ種々の要約(エウヤク)の闕けてゐる国に帰るのは残惜しい」

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デジタル大辞泉 「要約」の意味・読み・例文・類語

よう‐やく〔エウ‐〕【要約】

[名](スル)
文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。「読んだ本の内容を要約して話す」
約束を結ぶこと。また、約束。
「こう云う余所行よそゆき感情不断に維持するにはどれだけの―がいるか」〈鴎外
[類語]要旨大意摘要レジュメダイジェスト梗概論旨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「要約」の読み・字形・画数・意味

【要約】よう(えう)やく

要旨をまとめる。〔近思録、三〕伊川(程頤)曰く、學先づ須(すべか)らく(論)語・孟(子)を讀むべし。語・孟を窮め得ば、自(おのづか)らの處らんと。

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