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家庭教師 カテイキョウシ

デジタル大辞泉の解説

かてい‐きょうし〔‐ケウシ〕【家庭教師】

家庭に招かれて、その家の子女を個人的に指導する人。
[補説]作品名別項。→家庭教師

かていきょうし【家庭教師】[戯曲]

《原題、〈ドイツ〉Der Hofmeisterレンツの戯曲。5幕の喜劇。1774年刊、1778年初演。のちにブレヒトが改作している。

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世界大百科事典 第2版の解説

かていきょうし【家庭教師】

家庭教育の一部(とくに知育)に参加したり,学校教育の一部について家庭で補習機能をはたす私的教師。歴史的には前者の機能をはたす者としてあらわれ,学校教育の普及した近代以後はおもに後者の機能をはたしている。古くは古代ギリシアのアテナイにおけるパイダゴゴスpaidagōgos(教僕)があり,奴隷身分で,主人の子どもを音楽や体育の教師のもとへ連れていく役割もはたした。古代ローマのギリシア人教師たちも奴隷もしくは解放奴隷で,修辞学などを教えた。

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大辞林 第三版の解説

かていきょうし【家庭教師】

家庭に招かれて、その家の子弟の学習を指導する人。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

家庭教師
かていきょうし

青少年を家庭など私的な場所でマン・ツー・マン指導をする教師をいう。
 ヨーロッパにおける家庭教師は、チューターtutorとよばれる。これは元来、未成年者などの保護者、後見人、監視者などの意味をもち、通例住み込みの家庭教師あるいは私的教師などの意味に用いられる。このチューターとよばれる家庭教師について教育を受けたのは、家庭教師を雇うことのできた上流家庭の子弟だけであった。この語の起源は、ギリシア時代のパイダゴーゴス(教僕)に始まり、スパルタに従属させられたアテネの教養人がスパルタ人の奴隷となって、主家の子弟を教育するものをいった。なお、有名な思想家で家庭教師の経験をもつ人たちには、アリストテレス、ロック、フィヒテ、カント、ヘルバルト、シュライエルマハー、ルソーなどがいる。上流階級の子弟だけしか教育を受けることができないという状況は、近代学校教育制度が整備される19世紀まで続いたのである。しかし、家庭教師指向の時代から学校教育指向の時代への転換は、簡単にはいかなかった。このことは、1868年、イギリスのオックスフォードおよびケンブリッジの大学生の11.6%は家庭教師のもとで教育を受けてきたことを明らかにした、私立のグラマー・スクールに関するタウント委員会の答申をみても明らかである。ただ、学校教育制度が充実するにつれて消滅していったのは事実である。
 日本における家庭教師は、ヨーロッパのように学校教育にかわるというものではなく、あくまでも学校教育を補足し、進学のための学業成績を向上させるという役割をもっているものである。歴史的にみると、明治末・大正初期ごろから、中産階級以上の家庭で家庭教師を雇うことが行われたが、それはきわめて少数であった。家庭教師の需要が爆発的に増加するのは、第二次世界大戦後、とくに昭和40年代以降である。昭和40年代は、それ以前に比べて後期中等教育も高等教育もともに進学率が急上昇し、その結果入学試験が過当競争化した時期であった。そして家庭教師のおもな供給源は大学生であった。
 その後、大手学習塾などの増加につれて家庭教師の需要は下火となる。1996年(平成8)に実施された、当時の総務庁青少年対策本部による基本調査では、小学校4~6年生で家庭教師についている者は男女ともにわずか1~2%、学習塾に通う者は25~27%であった。中学生では、家庭教師についている者が男女とも約5%、学習塾に通うものが男子50.2%、女子42.3%に達しており、学習塾通いが主流となってきたことがわかる。これは、家庭教師の月謝が学習塾のそれよりも高いということも理由として考えられる。
 2007年に内閣府が行った調査では、小学生で家庭教師についている者は1.7%、学習塾・予備校に通う者は30.0%となっている。中学生では、家庭教師についている者が4.1%、学習塾・予備校に通う者が男子51.5%、女子46.3%に達しており、学習塾・予備校に通う者の割合が11年前よりさらに多くなっている。[西根和雄]
『F・マスグロウブ著、執行嵐・羽江忠彦・春日耕夫訳『家族と教育』(1976・新評論) ▽総務庁青少年対策本部編『日本の青少年の生活と意識――青少年の生活と意識に関する基本調査報告書』(1997・大蔵省印刷局) ▽内閣府編・刊『低年齢少年の生活と意識に関する調査報告書』(2007)』

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