フェルセバニア石(読み)フェルセバニアせき

最新 地学事典 「フェルセバニア石」の解説

フェルセバニアせき
フェルセバニア石

felsöbányaite

化学組成Al4SO4OH10・4H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群P21, 格子定数a1.3026nm, b1.0015, c1.1115, β104.34°, 単位格子中4分子含む。微細な剣状の長い薄板柱状ないし菱形板状結晶が土状・粉状・鱗片状の集合。白~やや黄色味を帯びた白色,土状~真珠光沢。劈開一方向に良好。硬度1.5,軟らかくもろい。比重2.10~2.12。薄片では無色,屈折率n1.515~1.519。石炭やシデライト鉱床中の石灰質団塊中に石膏・アロフェンなどと産し,ほかにも地表近くで風化した岩石割れ目を満たす。以前は塩基アルミナ石(basaluminite)といわれていたが,フェルセバニア石と同じものとされ,その名称は廃棄された。しかし加水塩基アルミナ石(hydrobasaluminite, Al4SO4(OH)10・15H2O)は有効種として残り,フェルセバニア石はそれから脱水して生じたと考えられる。日本では岩手県松尾鉱山,福島県石川郡古殿町の竹貫変成岩中に産出。原産地ハンガリーのFelsöbányaから命名

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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