フク・おさめる・したがう

普及版 字通 の解説


4画

[字音] フク
[字訓] おさめる・したがう

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
卩(せつ)+(又)(ゆう)。卩は人の坐する形。その後ろから手を加えてこれを圧服することを示す。〔説文〕三下に「治むるなり」とあり、服治の意。また「卩は事のなり」とし、〔段注〕に「手にを持つ」とするが、卜文・金文字形は人を圧服する形で、もと俘人を意味する字であろう。ゆえに服属の意となる。

[訓義]
1. おさめる、圧服する。
2. したがう、俘虜

[声系]
〔説文〕に声として(服)を収める。は舟(盤)の前にをしるし、盤はおそらく奉献のもので、その服従儀礼を示す字であろう。

[語系]
・伏biukは同声。伏は伏(ふくえい)、地下に犠牲を供する意。みな声義に通ずるところがある。匐biukは匍匐(ほふく)(はらばう)。〔説文〕九上に「地に伏するなり」とあって、また同系の語である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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