日本大百科全書(ニッポニカ) 「フサオヤマアラシ」の意味・わかりやすい解説
フサオヤマアラシ
ふさおやまあらし / 総尾豪猪
brush-tailed porcupine
哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目ヤマアラシ科フサオヤマアラシ属に含まれる動物の総称。フデオヤマアラシともいう。この属Atherurusには、アッサムからマレーシアまでのアジア南部に分布するアジアフサオヤマアラシA. macrourusと、ガンビアからケニアの西部とコンゴ民主共和国(旧、ザイール)南部に分布するアフリカフサオヤマアラシA. africanusの2種が知られる。夜行性で、6~8頭の小群で森林に生息し、おもに植物を食べ、昆虫や腐肉も食べる。頭胴長36~57センチメートル、尾長10~26センチメートル。体は細長く、四肢は短い。体上部は刺毛で覆われ、尾の先には刺毛が房状に生える。
[土屋公幸]
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