ふためく(読み)フタメク

デジタル大辞泉 「ふためく」の意味・読み・例文・類語

ふた‐め・く

[動カ四]
ばたばたと音をたてる。
わに仰様のけざまにていさごの上に―・くを」〈今昔・二九・三一
さわぎたてる。うろたえ騒ぐ。
「引き具したりける所従十余人倒れ―・き」〈平家・八〉

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精選版 日本国語大辞典 「ふためく」の意味・読み・例文・類語

ふた‐め・く

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「めく」は接尾語 )
  2. ばたばたと音をたてる。
    1. [初出の実例]「夜半許に聞けば、此の棹に懸たる鳥ふたふたとふためく」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)
  3. ばたばたさわぐ。うろたえ騒ぐ。あわてる。あわてふためく。
    1. [初出の実例]「命をもすてず、逃げ隠れをちふためくは、口惜く恥とは知りて侍り」(出典:米沢本沙石集(1283)三)

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