最新 地学事典 「フッテンロッハー組織」の解説
フッテンロッハーそしき
フッテンロッハー組織
Huttenlocher texture
An67~90の組成範囲の斜長石で観察される組成不混和現象に由来する微細組織。約800℃に頂点をもつ非対称ソルバスが想定されているが,異論もある。e1型構造とC1型の斜長石の2相からなると考えられている。ペリステライト組織・ベツジルド組織と同様に,スピノーダル分解によってできると考えられる。Ab-richな組成のものとAn-richな組成のものでは,構造転移のタイプが異なり違う組織となる。一般に電子顕微鏡サイズの組織だが,層状岩体や変成岩中のAn69~76の組成範囲では最も粗い組織になり顕微鏡で観察できる。
執筆者:中野 聰志
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

