フライング・スポット・スキャナ管(読み)フライング・スポット・スキャナかん(その他表記)flying spot scanner tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フライング・スポット・スキャナ管
フライング・スポット・スキャナかん
flying spot scanner tube

テレビ放送でフィルム上の画像を送るために使用されるもので,残光のきわめて短いブラウン管の一種。画像は次のようにして送られる。フライング・スポット管上で輝点をラスタ状に走査し,その輝点をレンズを用いてフィルム上に集束させる。フィルムを透過した光はフィルムの濃淡に応じて変調され,光電子増倍管に入って電気信号に変えられる。これをビデオ信号として取出し,送信する。高密度の鋭い電子ビームを得るために電子銃口径をできるだけ大きくして収差を小さくしている。静電収束方式を用い,加速電圧は通常 20~25kVである。白黒フィルム,カラーフィルム用に別々のケイ光体を用いる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む