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光電子増倍管 こうでんしぞうばいかん

6件 の用語解説(光電子増倍管の意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

光電子増倍管

ドラムスキャナーなどで受光素子として使用されている2次電子増倍管。光電子の衝突により2次電子を次々と発生させ光電流を増加させる。低雑音、高感度高速性が特徴。

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デジタル大辞泉の解説

こうでんし‐ぞうばいかん〔クワウデンシゾウバイクワン〕【光電子増倍管】

光の照射によって陰極から生じた光電子を加速し、中間電極に衝突させて二次電子を発生させ、衝突を繰り返すことによって電子を増倍する光電管フォトマルチプライヤー。フォトマル。PMT

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百科事典マイペディアの解説

光電子増倍管【こうでんしぞうばいかん】

光電面(陰極),数個の二次電子放出面(Sb-Cs,Cs2O,MgO等),陽極からなる真空管。光が光電面に当たって生じた光電子が加速されて二次電子放出面に当たり,増倍した二次電子流を生じ,これが繰り返されて数百万倍にも増幅される。
→関連項目光電効果光電素子照度計電子増倍管

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世界大百科事典 第2版の解説

こうでんしぞうばいかん【光電子増倍管 photomultiplier】

光電面,二次電子増倍機構,陽極からなる真空管。光が光電面に入射して放出した光電子を増倍して陽極に捕集し,出力電流として外部に取り出すもので,多段の二次電子放出面を用いるのが一般的であり,105~107の増倍度が得られる。増倍にマイクロチャンネル板(MCP)を用いた立上り時間のとくに速いものもある。分光感度は光電面の種類で定まり,可視域から赤外,紫外,真空紫外用もある。各種の物理測光,分光光度計,フライングスポットカメラ,シンチレーションカウンターなどに用いられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

光電子増倍管
こうでんしぞうばいかん
photomultiplier

主として可視光を検出する一種の真空管で,1個の光電面および陽極と 10個内外の二次電子増倍電極 (ダイノード) が一つの管内に組込んである。検出すべき光を光電面に当てて外部光電効果によって光電子に変え,二次電子増倍電極で電子数の増倍を行い,陽極から検出光の強度に比例した電流を取出す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

光電子増倍管
こうでんしぞうばいかん

微弱な光領域でもっとも感度の高い光検出器。光電子逓倍(ていばい)管、ホトマルチプライヤーphotomultiplier(略してホトマルまたはPMT)ともいわれる電子管で、二次電子増倍管の代表的なものである。アメリカのツウォリキンらにより、テレビジョン撮像管の感度をあげるため、1926年ごろから開発された。
 原理は、光電面(光陰極と光電子放出をあわせてもつもの)から放出された電子を加速して二次電子放出面(ダイノード)に衝突させて、入射電子の数倍~十数倍の二次電子を放出させ、さらに次々とダイノードに衝突を繰り返して電子を増倍する。ダイノードは普通7~14段で、100万倍程度の増倍率を得ている。一般にセシウム・アンチモン合金が用いられるが、酸化マグネシウムとか酸化セシウムなどを用いることもある。
 光電子増倍管は、光電管出力を真空管で多段増幅する場合に比べ、信号対雑音比はよく、高い出力が得られるので、弱い光の検出、強度測定に適しており、写真乾板の黒化度、天文の測光、光の放射、吸収、反射における分光測定、石油探索、宇宙空間での放射線計測などに利用される。ダイノードを円筒内に次々と配したサイドオンタイプと、波状に並行して配したヘッドオンタイプがあり、約50センチメートル径のものまでがつくられている。
 マイクロチャネルプレートといわれるものも一種の光電子増倍管で、1万倍程度の画像の増幅が得られる。これは、細く短い鉛ガラス管の内壁を水素ガス中で還元して二次電子放出面をつくり板状に並べたもので、管の両端に1キロボルト程度を加えて入射光電子を増倍し、蛍光スクリーンに照射するものである。これは近赤外、紫外線やX線、電子線、イオン線などでも増倍する。[岩田倫典]

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世界大百科事典内の光電子増倍管の言及

【光電効果】より

… 光電子のエネルギー分布を測定することにより,金属その他の物質の電子のバンド構造に関する情報を得る手法を,光電子分光といい,反射,吸収などの分光手法と並び,固体の電子のバンド構造を調べる重要な手法になっている。 光電子放出は光電管,光電子増倍管,撮像管などに応用されている。光電管は光電子を放出する光陰極と光電子を集める陽極からなる二極管で,光の検知や強さの測定に用いられている。…

【紫外線検出器】より

…光検出器の中でも10~380nmの波長領域に感度をもつ光電検出器をいう。光子エネルギーが大きいため金属光電面をもつ外部光子効果型検出器をはじめ,サリチル酸ソーダなどの紫外‐可視変換蛍光体を前面にもつ光電子増倍管がよく用いられる。とくに200nmより短波長側は極紫外域と呼ばれ,なかでも120nmから短波長側では特徴のある種々の検出器が用いられる。…

【電子放出】より

…電子増倍管の前に光電面を置いた構造にすると,入射光により生じた光電子が,電子増倍管により増倍されるので,きわめて微弱な光にも感ずる光検出器となる。これを光電子増倍管と呼ぶ。二次電子収率は固体の表面状態に敏感に依存するので,走査形電子顕微鏡で,試料表面の差を識別した像(二次電子像)を見るのにも使われている。…

※「光電子増倍管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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