ふわつく(読み)フワツク

デジタル大辞泉 「ふわつく」の意味・読み・例文・類語

ふわ‐つ・く〔ふは‐〕

[動カ五(四)]
ふわふわとひるがえる。「スカートの裾が―・く」
気持ちに落ち着きがなくなる。
う―・いた所ばかりから出来上ってるように解釈されちゃ可哀想だ」〈漱石明暗

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ふわつく」の意味・読み・例文・類語

ふわ‐つ・くふは‥

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「つく」は接尾語 )
  2. 柔らかくてふわふわする。
    1. [初出の実例]「引き掛けた法衣の様にふわついた下から黒足袋が見える」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一二)
  3. 心がふわふわと落ち着かなくなる。気持がうわつく。
    1. [初出の実例]「身をこがらしの風にふわつく」(出典:評判記・難波物語(1655))
  4. 風にはためく。ふらふらと動く。
    1. [初出の実例]「病気にふはつく人もたのむならかたくまもらん石薬師哉」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android