フーカル川(読み)ふーかるがわ(その他表記)Júcar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フーカル川」の意味・わかりやすい解説

フーカル川
ふーかるがわ
Júcar

スペイン中東部の川。クエンカ山塊中のトラガセテ山に源を発して南西流し、南部低位メセタの台地上を流れてのち、ベティカ山系とイベリア山脈の境界を東流してクリエラ付近で地中海に注ぐ。全長498キロメートル。上流のクエンカの町の約55キロメートル南西方の峡谷部と、支流カブリエル川流入後の下流部分とにダムができている。下流部平野の農業地域には灌漑(かんがい)が施され、水田もつくられている。

田辺 裕・滝沢由美子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android