世界の観光地名がわかる事典 「フージェール城跡」の解説 フージェールじょうあと【フージェール城跡】 フランス北西部、ブルターニュ地方イルエヴィレーヌ県のコミューン、フージェール(Fougères)のナンソン川を見下ろす花崗岩(かこうがん)の岩棚上に建つ中世の城塞。レンヌ(Rennes)の北東約50km、モンサンミシェル(Mont Saint-Michel)の南東約45km、ヴィトレ(Vitré)の北約30kmに位置する。レンヌからバスの便がある(所要時間約1時間)。ここは、かつてのブルターニュ公国の東端にあたり、その国境の守りのために11世紀に建設された要塞の一つである。当初、木造の砦として築かれたが、1166年にイングランド王ヘンリー2世(1133~1189年)により破壊され、その直後、ブルターニュ公ウラル2世が石造の城塞に建て替えた。その堅固さと規模は西ヨーロッパ一といわれる。この要塞は数々の戦いを経て破壊され、現在、13mの塔と厚さ3mの城壁が残っている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報