…新しく刊行された書籍について,署名あるいは匿名で批評し評価することをいうが,装丁や造本面など書籍の外形について触れることはなく,著作の内容に関する批評が中心となる。〈書評〉という言葉は大正時代までは使われておらず,それまでは〈新刊書批評〉あるいは〈書籍批評〉とか〈ブック・レビュー〉などの言葉が用いられており,〈演劇批評〉が〈劇評〉となったように〈書評〉という言葉が生まれたものと思われる。この〈書評〉という言葉が用いられたのは,1929年1月号の《史学雑誌》であるが,〈書評〉という言葉が一般的に定着するのは,昭和10年代に入ってからのことである。…
※「ブックレビュー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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